光の無い場所では、秘めたる姿。

お召しになる方の動きに合わせて、

様々な角度から光を浴びることで、

その模様を美しく浮かび上がらせるジャガード織の服地。

変幻自在のその表情は、

色気と毒が混じり合うような、独特の世界観を示してくれます。

(動画では、1:00～ジャガード織の服地を織り上げる仕組み・工程を見ることができます。

熟練した職人による、絵の描き出し→パンチカードへの転写→

ジャガードパターンの織り上げ等、一つひとつが圧巻の技術です。)

ただし、その織柄“だけ”では、

その良さが、お客様に対して十分には伝わらない、とも感じます。

やはりこのジャガード織に、私たちもグッと心掴まれるのも、

それを織り上げる土台に、

“上質で繊細なウールの美しい光沢”があるからこそ。

こちらは、イタリアのTESSILSTRONA(テッシルストローナ)。

1966年創業以来、高品質のオーストラリア産“ピュア”メリノウールをベースに、

自社にて、独自のデザイン計画から、染め、織り、仕上げまで一貫して行う

現在ヨーロッパでも、指折りの服地ブランドの一つと称されています。

そのポリシーは、

“Quality means creativity and a continuous search.”

正に、半年毎に各国トップデザイナーとのコラボレーションに取り組み、

コレクションを発表する等、

着る者見る者を、常にワクワクさせてくれる新しい表現に挑戦しています。

このTESSILSTRONA(テッシルストローナ)の服地もまた、

高い技術と独自の表現が、存分に織り込まれた一着。

濃紺とグリーンと別色の経糸緯糸を用いた、

SUPER120'sの繊細なウール(羊毛)は、

深い、深い奥行きのある発色を生み出し、

艶めくような光沢を放ちます。

そして、瞬間で表情を変化させる複雑なジャガード織。

是非一度お手にとって、

近くから、そして、遠くから、

直線的に、そして、波を打たせながら、

じっくりとその魅力を感じて頂きたい服地の一つです。