BLOG

一枚仕立てジャケット

“より軽快に。”

そして個性的で、いつもお洒落に。

ここ数年は、

半年毎、いや、3ヶ月に1回毎程の感覚で

ストレッチ、防皺、撥水、軽量化等…

様々な面における素材(服地)の進化が、加速度的に進む中、

それら素材の長所を、

お客様に目一杯感じて頂くことの出来る、新たな服創り。

これが一つ、

昨年から私共と職人衆におけるテーマでも有りました。

その想いの形の一つとして、

今夏産まれたのが

“一枚仕立て”のジャケット(上衣)です。

重たい。

既製品に比べて、どこかカチッとし過ぎる。

ザクザク着れる気軽さが欲しい…

その様なお客様の声を叶えながら、

時代がいくら移り変わろうとも、

“美しい立ち姿”を突き詰める作業は、妥協無く。

その為に、

文字通り布地“一枚”のみで、

お一人おひとりの身体を、より一層美しく魅せる為の曲線を描きながら、

立体的な一着の洋服を創り上げる。

当然、

通常スーツの上衣に用いられる主な副資材(芯地、パット…)を一切省きながら、

お召しになる際の袖通りを、スッと気持ち良くする袖裏のみ100%キュプラで。

その為、

進化する服地のストレッチを、

相反して“伸びない”裏地が妨げること無く、

且つ、パットの無い袖付けならでは

人肩の丸みに沿った、柔らかい曲線と、

肩周りの可動域良く、

また、芯地が無いことで

より軽く、

ガシッと握って持ち扱うことも可能となります。

その上で、

脇下から半胴にかけてキュッと効いたシェイプと、

お一人おひとりの上衣丈、釦位置のバランス。

そして、背中側からの美しい姿。

細部のデザインは、

いつもの通り“フリースタイル”で。

“より軽快に。”

そして、シルエットで「違い」を魅せる。

いつの時代も、お召しになる方の“魂(こころ)”に火を付ける。

そんなお洒落を、

お客様にご提案し続けることが出来るよう、

“新しい”服創り、

より良い服創りに、

これからもフリースタイル一同積極的に挑戦して参りたいと思います。

BLOG一覧に戻る